歓迎会

仕事始めにぶっ倒れながらも、なんとか仕事は休まず、更には自己研鑽のために英会話教室に通っていたサラリーマンだったが、とうとう病院送りになる日が…


元旦付で優秀な同期が他の部から異動してきて、その歓迎会を取り仕切るのが30代でありながらも部で一番若輩であった自分。


飲み会の企画ができなくして、どうして仕事ができよう?という上司の教えを忠実に守り、準備万端で当日を迎えたが…


朝から電車に乗っていても、何とも言えない不快感にひたすら襲われ、「これでは飲み会に万全の体調で臨めない!」ということで、外出先からちょっと遠回りして座れる電車で帰っていたけど、目が回るし、身体中が痛むし、どうしても耐え切れずに途中下車し、まるで泥酔して壁にもたれ掛かっているダメリーマンみたいな状態で壁と同化さていたが、一向に調子が快復しない。

(昼間なので、余計に変な人間として見られて居ただろうに。)


さすがに飲み会参加は無理と悟り、部の皆さんに詫び入れて病院に向かう自分が…


飲み会、ましてや自分が幹事で同期の歓迎会をドタキャンするぐらいの体調不良って。と思いながらも、「そういや、何科に行けば良いのだ?」

と考えつつも、内科に到着。


受付で【動悸、息切れ、不安感、頭痛】との病状を告げただけで、1枚の紙っぺらを渡され、そこに記載されていた文字は「○○メンタルクリニック」…

そうね、お宅様には、よく精神を病んだ人間が迷い込むので、説明する手間を省くために紙を予め用意されているのですね。素晴らしい対応!と思いつつ、とにかく紹介された病院へ。